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「なんだか…イヤな感じになっちゃったなぁ……。」
マックが愚痴を零していると、これまで驚くほどおとなしかったシャウプが、突然動き出した。
「グアァァ!!」
うなり声をあげ、突進。
両手を引き、どちらも親指以外の指を揃えてピンと伸ばしているコトから、どちらか、あるいは両方の手での突き刺しだろう。
「さすがに喰らわないって。油断さえしなきゃね。」
ギリギリまでシャウプの動きを観察したマックは、右手の突き刺しをかわし、パンチを繰り出した。
当たった箇所はシャウプの肩。
それでもシャウプは表情ひとつ変えず、身じろぎひとつしない。
「はぁ!?」
驚愕したマックが思わず声を上げると、そこにシャウプの腕が伸びた。
「わっ!」
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