ふとん
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「たしか・・・ここだ・・・」 彼女は幸せを手に入れる前、自分以上の美しさをそこにみた。 薄く、硬く、重い肢体。それが当然だと思っていた彼女にとって、 羽毛布団の軽やかで、堂々たる姿は憧れそのものだったのだ。 「何勝手に入ってきてんのよ!きったないなぁ~」 今日は運がいい。 まっさきに会いたいふとんにありつくことができた。 「すいません・・・わたしの話を聞いてもらいたくて・・・」
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