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外は深々と降りしきる雪に染められ、季節が変わったことを教えてくれる。
しかし幸せなこの内なる空間はまるで変わることなく、わたしを受け入れる。
「やった!でぃーえすだぁ!!サンタさんありがとう!!!」
主が何かを振り回し、大いに喜んでいる。
そうか、これが噂に聞く「くりすます」か。
彼が屈託の無い笑顔を見せてくれるたび、暖かな気持ちが自分のうちに満ちていき、夜を待ち遠しくさせる。
この優しさに身を任そうとした瞬間、電撃のようにある気持ちが彼女を襲った。
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