プロローグ

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「母様、父様!おはようございます」 僕の1日はここから始まる。 「レオ、おはよう」 「おはよう。レオ。朝食できてるわよ」 僕の名前はアエーレオ・アマート。 「はい」 こういう日々がとても幸せだった……昔は…。 「エイのところいってきます」 今日も僕は幼馴染のエイヤ・ドミナルスィのところに遊びにいく。 「いってらっしゃい」 「いってらっしゃいませ、ぼっちゃま」 メイドや執事が頭をさげ、母様はにっこり笑って手を振るんだ。 その日、僕はどこにも行ってはいけなかったんだ。 「母様、父様!ただいま!」 そういって玄関を開ける。 いつもなら「おかえりなさい」と母様とメイドや執事が出迎えてくれるはずなのに…… 今日は誰もいなかった。
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