灰かぶり少年

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「アエーレオ!!朝食の支度はまだなの?!」 いつも朝はこの声ではじまっていた。 「はいっただいま」 あれからもう13年がたち、俺はもう18歳になった。 「アエーレオ!さっさと僕の着替えを手伝えよ」 次は俺の兄。 そして……。 「アエーレオ!着替えぐらいだしておけないの?!」 姉だ。 俺はいいなりにしかなれないのだ……。 いつか、俺の家族を殺したやつを見つけるまでは…… 「お母様、兄様、姉様朝食の準備ができました」 そういってリビングの扉をあける。 「やだ、お母様だなんて気安く呼ばないで頂戴!」 この家の主、エリーザはアエーレオの頬を手のひらで叩いた。 そんな様子を兄のリオン、姉のミカエラは鼻で笑い立ち上がったアエーレオをつきとばした。
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