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「きっと何かあるはずだ!」
海里・・・
そうだ!諦めちゃ駄目なんだ。
――――――――
「...ハァ-..ハァ」
私達は昔よく遊んでた公園に来た。
いっぱい走り回ったのに
動かないもの、止まった時計の針を見るだけで...
変わったものは見てるけど、それ以上変わったものは見当たらない。
「俺もう一回見てくるよ」
海里.....
ん?
私は不意に触った時計台が可笑しいと思った。
何やら水を触るかのように。吸い込まれる感じがした。
「待って海里!」
「ん?」
海里の足が止まった。
海里は方向を変えて駆け寄ってくる。
「触ってみて」
沙羅が指をさしたところに
海里の手が触れた。
手が奥まで入る。
「なんだこれ」
「分かんない。けど入れそう・・・入ってみる?」
「沙羅恐くないか?」
「恐いけど、何も出来ないのは嫌。」
「だよな」
私達は恐る恐る時計台の一番可笑しな部分に足を踏み入れた。
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