アリアの日記

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それ以来、お互いが直接逢って話す事はなかった。 両家や親類が交流を持つのにお茶会やパーティーは開かれていたが、アリアとリリアは参加しなくなったから。 イザベラは双子との時間も大事にしていたが、パーティーも好む華やかな面も持っていたのでそれなりに参加していた。 聞くと、ライルとシファンは 恋人を作ってもおかしくない年頃なのに、そういった催しには一切参加せず、双子達の様子を妹から聞き出していたらしい。 ~回想・終~ 「………よくわからないわ。」 アリアは日記帳を書く手を止め、一人呟く。 あの2人はとても美しかった。それに加え、社交場では女性をエスコートできる知性面でも周りの男性の中でも抜きん出ていたようだし、財力もある。 女性からのお誘いも多かったと聞いていたのに、何故私達なの? 確かに私達が幼い頃、その愛らしい容姿故に 「天使の双子」と呼ばれていたのは知っている。 今でも言われるくらいだもの… でも、私達よりも美しい人は同年代の女性でも居たはず。 何故………?
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