リリアの想い

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お姉様は 時々、内緒のお話しをして下さるの。 私とお姉様の………婚約者のこと。 私達にすごく執着されてるって聞いたけれど、何故かしら? あの方達とお会いしたのは もう何年も前…。 いくら世間から評判になるくらい可愛いといえど、歳もすごく離れていて「子ども」でしかないのに………。 そう話すお姉様の顔が今にも泣きそうで、思わず私は抱きついてしまった。 優しく抱き締め返してくれたお姉様は 「私にはリリアがいたら何もいらないのに」って言って下さったの。 その日、私達は初めて口付けを交わしました。 お互いにとって、最愛の相手と………。
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