中幕

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この死は逃げることではない。 私は女子であることを捨てた。 それに戻ることは武士の死である。 今更女子に戻ったところで幸せなんてないだろう。 死ぬまで新撰組のことを考え憂いながら生きていくに違いない。 それならば私は武士として、新撰組一番隊隊士、神谷清三郎として己がそこにいたという存在証明をして逝きたい。 覚悟をきめてセイは局長の下へ向かった。
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