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―放課後。
一日中、学校で受験勉強に明け暮れていた生徒達だが、呪われたかの様に今度は塾へと向かう。
それは受験生である拓斗・託志も例外ではなく、塾へと向かう準備をしていた。
「託志~塾行こうぜ!」
同じ塾へと通う託志に声を掛ける拓斗。
その声に、周囲を見渡してからジェスチャーで返す託志。
「…ん?
…今日…塾…パス…
買った…ゲーム…やる…
って、おぃちょっ」
朝の仕返しかの様に拓斗の言葉を無視し、普段のどん臭さを微塵も感じさせない動きで帰る託志。
それを呆れた顔で見送る拓斗であった。
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