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「…目覚めましたのね、」
愛流は保健室のベッドの上にいました。
それを見守るように、ひかると伶奈がいました。
「れいちゃん、わたしどうしたの?」
「突然倒れたんですの、優奈さんからのメールをみて、」
「あ、…」
「にしても、優奈さんは酷すぎますわ!優奈さんのために調べてたのに、犯人扱いして、挙句あんなメールまで!酷すぎます。」
「そんなこと言わないで。優奈ちゃんは一人なんだよ。1人で…かなしんでるんだよ、」
「愛流ちゃん…」
「ひかるん、優奈ちゃんは?」
「午後の授業にでてないの。先生も心配してるんだけど…」
「そんな…」
「あぁ、もう!」
伶奈は髪をかき分けながらいいます!
「わかりましたわ、私が優奈さんを首根っこ掴んでここへ、連れてきます!」
「れいちゃん。」
「そしてここで謝らせますの!まっていなさい、天見愛流さん!」
伶奈は保健室の外へ、ドスドスと歩きました。
「あ、まって伶奈ちゃん。わたしも…」
ひかるんがそれに付いていきます。
「あ、」
ひかるんは思い出したかのように、いいました。
「愛流ちゃん、ゆっくり休んでてね、」
「うん」
手を振りながら二人を見送る愛流、そして…
リロリロリーン
ケータイにメッセージが届きます。
[大丈夫か?]
「…私ね、あのメールを見たとき、なんか暗くどろどろした池の中に落とされた感覚だったの。冷たくて、寒くて、1人で、寂しくて、息ができなくて…優奈ちゃんはまだあそこにいるんでしょ?」
[うん。]
「…助けてあげないとね、」
[フは、あの掲示から彼女のケータイへ、移った。ボクを彼女のところへ送るんだ]
「うん、わかった。行こう。」
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