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ー電子世界一
「これは…こんな大きくなっているなんて…」
黒い固まりは、威圧感をまして、先程のアレとは格がちがった。
「こんな短時間で、こんなになるなんて…早く倒さないと、大変なことになる!」
[頑張って、コンシュ!]
「わかってる!でも…」
異様な姿と、まがまがしい雰囲気に一瞬ひるんだ時でした。
グヲォォー
フはコンシュを捉え、締め付けます。
「し…しまった。ぅ…ぁあ」
[コンシュ!!]
ー現実ー
りりりりり
電話が鳴る。ひかるからでした。
「ひかるん?大変なの、コンシュが…コンシュが!」
愛流は電話に出ます。
「こっちも大変なの!優奈ちゃんが…ゆ…優奈ちゃんが。」
あちらも異様な空気でした。
「どおしたの?ひかるん」
「えっと、今屋上で、フェンスに上ってて…、飛び降りようとしてるの!優奈ちゃんが…死んじゃう!あぁ!
ツー
ツー。」
「ひかるん?ひかるん!」
電話は途切れました。
「どうしよう!コンシュ!優奈ちゃんが、優奈ちゃんが死んじゃう!」
[きゅ…QRコードを…]
「QRコードなんてないよ、保健室にないよっ」
[QRコード…QRコードを]
「ないよ!わたしどうしたら…やだ。死なせたくない。助けたい!助けたいよコンシュ」
[QRコード…ぐっ]
「コンシュ…。わたし、みんなをたすけたい!」
ピカーっ
愛流の左手に、光QRコードが浮き出てきました。
「!?…ぐっ。コンシュ、受け取って」
左手にケータイをかざします。
「届け!私のQRコード!!」
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴ
[しっかり受け取ったよ、愛流のQRコード!]
コンシュの身体が光に包まれ、女神のような姿へと変わります。
そして光に包まれたフは、消えてしまうのでありました。
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