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「Lモードからメニュー、casico。Lモードから、メニューcasico…」
学校の帰り、鼻歌混じりで通学路をあるく、愛流であります。
「これで私にもLコンシェルンが!長年まったよ!」
すると、路地裏から怪しげな声が、
「そこの嬢ちゃん、嬢ちゃん。」
「メニューから、casicoへ、るるるん、」
「嬢ちゃん、嬢ちゃん。きみだよ、嬢ちゃん。」
「…?わたしのこと?」
愛流が振り向くと、そこには、怪しげなお爺さんがいました。
「そうだ、嬢ちゃん。君しかいないだろ?」
「嬢ちゃんってれいちゃんみたいな子の事言うんだよ?わたしなんて、普通の女の子なんだから。」
胸をはる愛流。
カバンから生えた羽が、ちょちょっと動くのであります。
「それは、いいんだよ。嬢ちゃん。ところで君はコンシェルンが好きかね?」
「Lコンシェルンすき!可愛い!これから私はコンシェルンを手に入れるのだ!へへへ、」
「そうかそうか…」
怪しい老人は、おもむろにあるものを差し出します。
「これは、ワシからのプレゼントだよ、」
「なにこれ?人形?」
「そうじゃ、ペンギンの人形じゃ。コンシェルンを愛する君へのプレゼントじゃ」
「え、本当?えへへ、もらっちった。いいの?やった、可愛い」
ありがとう の言葉を置いて、再び帰宅路につく愛流でありました。
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