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翌日、
「れいちゃん!ひかるん。聞いて聞いてー!私のコンシェルンね、すごいの!」
教室に元気な声が響きます。
「いまあなたにかまってる暇はありませんの!」
「にょっ!?」
教室は不穏な空気を醸し出していました。
一つの席を囲むように、人だかりができています。
「どうしたの?れいちゃん!」
「どうしたもこうしたもありませんわ!学校の掲示板で木村優奈さんへの中傷が書き込まれましたの!」
「掲示板?」
「学校での出来事や、物事を意見交換できるサイトだよ、愛流ちゃん。」
ひかるが、近寄りケータイの画面を見せます。
[ 木村優奈とかまぢねーよな。ケータイいつも見つめて、キモいよな。
つつじ 20:37 ]
「うわ、酷い。」
「ですわよね!絶対に許しませんわ!首根っこ掴んで引っ張りだしてあげますわ!」
っと、そこに晃太郎が口を挟みます。
「は、俺は言われた方も悪いと思うぜ。」
「な、上杉晃太郎さん!あなた…!」
「二人ともやめて!」
人だかりの中心にいた優奈が叫びます。
「わたし、気にしてないから。大丈夫。」
「優奈ちゃん…」
「わたしだって、先生の悪口とか言うときあるし…しかたないよ、だからさ、わたし大丈夫だよ。」
「そんな…それではいけませんわ!木村優奈さん!」
「そうだよ、れいちゃんの言うとおり!犯人みつけようよ!」
「え、でも つつじ なんて名前の子クラスにいないし…、だいたい掲示板に書く名前は偽名が多いよ。むりだよ。」
「調べて見て損はないよ!このクラスじゃなくて他のクラスかもしれないし…ダメでもともと、ダメ元だよ!」
「そうですわ!首根っこ掴んで連れてきてあげますわ!」
「昼休み、決行だね!」
「二人とも…ありがとう。」
玲奈と愛流を見て、優奈はそうつぶやくのでありました。
「っとその前に」
愛流は言います。
「みんな、
メールアドレス交換しよ。」
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