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ー現代ー
「QRコード?!QRコードなんて!」
愛流はショリョっと周りを見回しました。すると廊下にはってある交通安全ポスターがあり、右下にQRコードがあります!
「これだね!」
ぴぴっ
ケータイのヨミトリーダで、そのQRコードを読み取ると、電子世界のコンシュに変化があらわれます。
[ありがとう!これで…戦える!]
コンシュの右手に、赤い剣がもたれています!
そう、QRコードが武器へと変化したのです。
「コンシュ!やっちゃえ!ふぁいとだぞ!負けんなっ!」
うぅ…
そんな声が耳に入ります。
その方向にふりかえると、優奈でした。
優奈が…ケータイ片手に涙を流してるのです。
なんで…
「何でケータイ見ながら泣いてんだよ!」
どこからともなく晃太郎が駆けつけ言いました。
「お前言ってただろ!ケータイ面白いって!なのに何で泣いてんだよ!泣くくらいなら見るなよ!」
晃太郎は怒鳴ります!そしてそれに賛同するかのように、愛流も言うのであります
「そうだよ、優奈ちゃん!ケータイって見て泣くもんじゃないよ、苦しくなるもんじゃないよ!笑って楽しんで、喜ぶもんだよ!」
「ぅぅ…あんた達に何がわかるのよ…」
「優奈!ケータイ寄越せよ!こんなもんがあるからダメになるんだろ!寄越せ!」
「いや、やめて!やめてよ!」
優奈は晃太郎を突き倒します。
「あんたらに、何がわかんのさ!私の…なにが!ケータイ見て何が悪いのよ!あ…わかった、あんた達も笑ってるんでしょ…。ケータイ持ってる私を、気持ち悪いと思ってるんでしょ!」
見兼ねて、玲奈がわって入ります。
「まってください!優奈さん。晃太郎さんも愛流さんも皆あなたのことを思って…!」
「知らない…。
知らない知らない
知らない知らない知らない!
みんなみんなだいっきらい!」
「優奈ちゃん!」
優奈は走りどこかへいってしまいました。
「優奈ちゃん…」
リロリロリーン
愛流のケータイにメールが届きます。
「なんだろぅ?」
[駄目だ、愛流!]
「誰からだろう?」
[開いちゃ駄目だ、愛流!]
「あ、優奈ちゃんからだ!」
[だめなんだ!それを開けちゃ!そのメールは!]
フとの戦闘で、手が離せないコンシュの声は、愛流には届かず、メールを開いてしまいます。
[駄目だ、
そのメールは!
付加されてる!]
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