臨時保健医、アイバラ先生

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「あぁ? ンだよ……」 シャッとカーテンを開けて入ってくる、 その人物は蘭子先生だった。 『……なんだ、1人かよ、無駄に愛想振りまいちまったよ』 先ほどのステージの上の蘭子先生とは打って変わり、笑顔だった顔は無表情になり。鼻につく声色はドスの効いた重い声になって、言葉使いも荒い。 「……なんの用だよ、メス豚。」 『あ"ぁ?テメェ誰に口利いてんだぁ?ゴルァ。』 睨みを効かせ、アイバラ先生を一瞥する。 『アタシのお陰様でここの保健医になれたんだからなぁ。』 そう、この2人は腹違いの姉弟だ。 就職にあぶれていたアイバラに蘭子が一年間という就職口を与えたのだ。
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