目覚め

4/8
前へ
/114ページ
次へ
 俺は石崎瑞樹。福○大学の2回生。 あの日、早坂昂汰と海にいったんだ。  こーたは大学で一番初めに声をかけてきた奴だ。何か気が合ってどこに行くにも一緒だった。 「瑞樹。この後、海いかね? 後の授業出席とらねーし。ノートは里香に写させてもらおうぜ」  この時、俺がいかないといえば……  こんなことになってなかったのに。  こーたは新車の車を楽しそう走らせていた。  タバコを吸おうとした俺のライターをとりあげたっけ。 「禁煙かよ…」  馬鹿話しながら風を心地よく感じた。
/114ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加