プロローグ

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だけど、そんなあたしの未来は呆気なく閉ざされてしまった。   今から半年ほど前の高校2年の秋。   あたしは交通事故にあった。   相手は信号無視で交差点に突っ込んできた酔っ払い。   あたしの他にも何人か巻き込まれた。   その事故のせいで、あたしは走る事が出来なくなった。   頑張ってリハビリすれば歩けるようにはなるらしい。   だけどもう二度と風を切って走る事は出来ない。   そんな足、あってもなくても同じだ。   それなら辛いリハビリなんてする必要ない。   あたしは自ら車椅子で生活する事を選んだ。    
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