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「笑花ー、明日遊び行っていい?」
放課後いつものように帰ろうとしていると、幼稚園からの親友、竹内美子(タケウチ ミコ)が声をかけてきた。
あたしは車椅子を止めて、振り返った。
「いいよ。
……って、何してんの!?」
美子はあたしの車椅子を押しながら、廊下を走りだした。
ちょっ…怖いしっ!!
美子はあたしがビビっているのに気付き、めちゃくちゃ笑っていた。
「あははっ…笑花の顔ウケる!!」
「みーこー!!
マジで怖かったしっ」
あたしは美子の腕を叩きながら言った。
美子は笑いながら『ごめん、ごめん』と謝った。
「じゃあ、明日のお昼過ぎに行くからね」
「うん、分かった」
美子は手を振りながら部活に行く為に走っていった。
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