†第1章†~水の国~

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その昔 水の国は過去に例がないほどの大雨が襲った 周囲を川で囲まれている水の国は 川が氾濫し 一日も経たないうちに国は洪水に見舞われた 国民には避難指示が出されたが 森は土砂崩れの危険があり 川は氾濫 十分に逃げる場所がなかった そんな時 国には一人の旅人が滞在していた 旅人は優秀な魔術師で あらゆる魔術に精通し また素晴らしい実力を持っていた 旅人はそこで一つの水晶を取り出した 手の平ほどの小さな水晶だ 旅人が何かを唱えると 国中の水は一瞬にしてその水晶に吸い込まれていった 川は元に戻り 街の浸水は消え 国に平和が戻った 旅人はその水晶を 国の洞窟に納めると 不思議な術をかけて、国民が立ち入らないようにした 国民は旅人に感謝し 国民にとっての最高の待遇を用意したが 旅人はそれを丁重に断ると 国をすぐ出てしまったという
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