甘い恋の歌

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「んん~。我ながらうまし☆」 料理の合間に 春が味見をしていると、 「良い匂いがしますね。」 「わわわ!!」 耳元で急に声がして 総司が傍に立っていた。 「もー。 驚かさないで下さいよ。」 「だってあんまりにも 良い匂いがするんですもん… つまみ食いしに来ちゃいました」 ニコッと笑う総司。 「あたしのはつまみ食い、 じゃなくて味見です」 春はムッとした顔を作りながらも だし巻きのはしっこを 総司に差し出した。 「わーい♪」 総司が口を 春の手に近づけてくる。 「え。ちょっ…。」 パクリ。 総司の唇が春の指に少し触れた。 「美ー味ーし!! 春、私これ大好きな味です!」 「…///」 春は真っ赤になって 口をパクパクさせる。 「あれ??どうしたんですか?」 キョトンとする総司。 「…あたし、は手渡しの つもりだったんですよぉ」 (それが急に!恋愛上級者の いわゆる“はい、あーん”!!) ↑春の勝手なイメージ。 「えー。いいじゃないですかぁ。 キスもしてるのに何を今さら…」 総司は片方の頬を プゥッと膨らませている。
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