甘い恋の歌

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「キす//!?」 総司の露骨な表現に 春はボンッと赤くなる。 総司はニコニコとそれを眺めながら いつまでたっても初々しい春を 心底可愛いと思ってしまう。 気づけば春の肩に 手を伸ばしていた。 「!!」 春は次にされる行動を予期して ギュッと固く目を閉じる。 それが分かった総司は 近づけていた顔をストップさせた。 「?」 いつまでたっても 何も起こらないので 春はソッと目を開ける。 意地悪そうに微笑む総司の どアップが見えたと思った瞬間。 「ん//!!」 一気に唇を奪われた。 総司の長いまつげが もの凄く近くにある。 おでこにサラサラした前髪があたる。 「ふぅ///。」 長めのキスのせいで 春は力が入らなくなって 流しに寄りかかった。 その腰を受け止めて 総司は唇を離す。 「美味しい☆」 ニヤリと笑う総司。 「~///!! 目、開けるの わ、わざと待ったでしょ!?」 春は真っ赤な顔で総司を睨むが (うわぁ…。 その顔堪んないなぁ。) 総司には逆効果だ。 「ご飯、楽しみにしてますね?」 “味見”に満足した総司は 可愛らしく微笑んで キッチンを出ていった。
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