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「ほら、
早く話しかけないと!」
思念総司が後ろから急かす。
「だって~。」
翌日の昼休み、
春は理学部棟に来ていた。
もちろん総司に言われて
実体総司に
お近づきになる為である。
ここに来る前に
同じ大学に進学した
美姫にも冷やかされた。
「春にも春が来たか~!!
応援してるゾ☆」
とか、言われた…
(そうだけど、
そうじゃない~泣)
春は恥ずかしさで一杯だ。
現代では浮いた話を
ひとつも作ったことがないので
春の初めての恋だ!と
みんなに面白がられるのだ。
しかも、春は文学部。
理学部棟に来たら目立つ。
さっきから視線が痛い。
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