甘い恋の歌

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「それなら、たまにこうやって ご飯作りに来てくれます?」 総司はサラリと言った。 「えっ///。あ、うぅ。」 春はそこに持っていかれると思っておらず、言葉につまる。 しかし、無論、断る理由などない 黙ってコクリ、と頷いた。 「やったぁ!!」 総司は両手を上げて喜び、 子供のように笑っている。 「あ!ところで副長に 美姫のこと頼んで 良いですかねぇ?」 春は照れ臭いので、 箸を忙しなく動かしながら 話題を変えた。 「副長、紹介とかそーゆーの めんどくさがりそうですよねぇ」 春はふぅとため息をつく。 「…だいじょーぶですよ。」 総司が真顔に戻って 涼しい顔で言った。 「さっきから思ってたんですけど なんでそんなに 言い切れるんですか?」 春が眉間にしわを寄せて聞くと、 「春から土方さんだから。」 キッパリと総司は言う。 「は?」 春は総司の言った意味が 理解できない。 「土方さんが春の頼みを めんどくさがる訳 ないじゃないですか。」
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