甘い恋の歌

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[はー。おかしいと思ったんだ あいつから 電話かけてくるなんてよぉ] 美姫が恋に落ちたという 甘いボイスが聞こえる。 「う…///」 春はとっさに何も返せず 言葉につまった。 [オレになんか相談しなくても 仲良さそうじゃねーか。 いらん心配をかけさせるな。] 「総司が 風邪ぎみなんですよ~(泣」 必死に言い訳する春。 総司はというと テーブルに肘をついて さも愉快そうに 春の様子を眺めている。 [風邪だぁ??甘やかしすぎだ。 声聞くかぎりじゃ ピンピンしてやがるぜ。] 「うぅ…//。」 [まぁ、それは良いとして お前オレに頼みたいこと あるらしいじゃねーか。 なんだ??] どうやら、総司が 伝えていたらしい。 「あ、そうなんです! あの、その…。」 一度は自分に 思いを告白してくれた人に 他の女の子を紹介するのは どうしても気がひけてしまう。 春の歯切れの悪さに 土方が先に口を開いた。 [なんだぁ?まさか今日 お前の隣にいた 美姫とかいう女のコトか?] 「えぇ!!なんで 分かるんですか!?」 [前世から散々 女遊びしてきたんだ。 あいつがオレに 気のある素振り見せたのくらい 分かっちまうんだよ。] しれっと答える土方。 (あの一瞬で…!? なんて恐ろしい…。) 春は思うが もちろん口には出さない。 「すいません。 そうゆうことなんで、 1度会うなり、メールするなり、 してあげてくれませんか?」 思いきって頼んだ。
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