片思い

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おまけに実体総司は 女子学生に囲まれている。 「これじゃぁ近づけないよ~」 春はオロオロと 遠くからその様子を 見るだけである。 どうやら、実体総司は モテているらしい。 「うーん。私ってば 平成だとモテモテなんですねぇ」 思念総司が顎に手をあてて 感心する。 それに春は反応して 思わず反論した。 「平成だからじゃないです! 沖田先生が 気づいてなかっただけで 町方の娘サンとか お団子屋の看板娘も いつも先生を見てました!」 思念総司が ポカンとしたのち 「ぷ!」 っと吹き出した。 「何がおかし…//」 「なーんだ。春も存外 ヤキモチ焼きなんですね♪」 「あ///。」 春はボッと真っ赤になる。 「///!!」 総司もその顔を見て 困った様に頬を赤らめた。 「まいったな…//。」 (抱きしめたくなっちゃったじゃないですか!) けれど、実体がないので それができないのだ。 「い、いい加減 話しかけてきて下さい!」 総司は慌てて もう1度春を急かした。
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