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さて、それから
春も準備を整え
いよいよ実体総司と
手合わせすることになった。
道場の隅では
思念総司が見守っている。
「手加減とか、遠慮とか
一切なしで良いですからね」
実体総司が念押しした。
「はい!!」
「始めましょう。」
2人は道場の真ん中に進む。
春は純粋に嬉しかった。
胸が高鳴る。
ワクワクしていた。
総司とまた剣を交えることなど
できるはずがないと
思っていたから…
夜中の稽古を思い出す。
(副長も入れて3人で…
楽しかったな)
春は一度目を閉じて
ゆっくりと開いた。
「では…。」
実体総司の合図で
静かに手合わせが始まる…。
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