片思い

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実体総司が春にときめいた瞬間 部屋の隅にいた思念総司が フワッと実体総司に近寄ってきて 重なって見えなくなった。 そして、 まるで時が止まった様に、 実体総司が動かなくなる。 「沖田先輩!?」 春が驚いて声をかけると、 急に総司がニコリと微笑んだ。 「あぁ…。 全部思いだしましたよ。」 「へ!?」 「体と思念、リンクしました!」 「えぇーー!?もう!? なんか意外とあっさり…。」 春は唖然とする。 「だってあなたが 可愛いこと言うんですもん。」 と、言いつつ 総司が春の体に手を伸ばす。 「わ!」 春は両肩をつかまれて グイッと総司の胸に 引き寄せられた。 そして… すばやく、チュッと唇を奪われる。 「ななな///!!」 何の心の準備もなかったので 春は沸騰しそうなほど 赤くなった。 「やっと、さわれた…」 総司がいたずらっ子の様に 可愛らしく笑う。 「今日から両思いですね。春☆」 こうして2人の 平成での恋が 始まったのである。
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