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3人がジッと春を見つめてくる。
(どうしよ~。)
春が焦っていると、
「一目惚れです。」
と、頭上から
澄んだ声が聞こえた。
美姫も、都も、優も、
その人物を見て
あんぐりと口を開ける。
(この声は…!!)
「お、沖田先輩!!」
春は後ろを振り向いた。
「一目惚れなんですよ。
お互いの、ね♪」
トレーを持った総司が、
ニコリと3人に微笑みかけた。
そのあまりに端正な笑顔に
春以外の3人は
ポッと頬を赤らめる。
「何々なに!?総司の彼女!?」
パタパタと、
1人の男子学生が
総司の傍に走ってきた。
どうやら総司の学友の様だ。
総司はそれをチラリと横目で見て
「私達も今から
ご飯なんですけど、
ご一緒しても良いですか?」
と、女子キラースマイル。
「ど、どどーぞ!!」
「もちろんです!」
「良いに決まってます!!」
テンパる3人。
完全に笑顔にやられてる。
「ありがとう。」
と、またニッコリ。
益々赤くなる3人。
(むー。なんか面白くない。)
その様子を見ていた春は
ちょっぴりヤキモチを焼いた。
「冬馬、ここ座りましょう。」
冬馬と言われた総司の友は
「マジ!?やり!
女の子とご飯食べれる!」
と、嬉しそうだ。
総司が自然に春の隣に腰かける。
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