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ギャラリーで一杯の
玄関から
バタバタと足音が響いた。
「すいません!遅れました!」
誰か駆け込んでくる。
部員の1人だろう。
「おぅ。沖田!!」
(沖田!?)
春は“あの人”と
同じ名前を聞いただけで
ドキンとする。
「早くお前も着替えろ!
お前以外の男子部員が
女の新入部員に
やられちまったんだ」
「えぇ~!!うそでしょう!?」
(この声…。)
春はあまりにも
似すぎている声に驚く。
(まさか、そんな訳ないよね…)
男子学生が、近づいてくる。
「あなたが噂の
新入部員ですか?」
問いかけられて
春は顔を上げた。
「沖ッ!?」
息が止まるかと思った。
そこにいたのは…。
まぎれもなく
“あの人”だったから。
「初めまして。
理学部2年の沖田総司です。」
あの時と変わらない笑顔で
総司がニッコリ笑った。
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