4574人が本棚に入れています
本棚に追加
/500ページ
「沖田…総司?」
春はポカンとして聞き返す。
「あ!あぁ。この名前?
恥ずかしいんですよ~。
父が新撰組ファンなもんで。
名字が沖田なんだから
息子には
総司ってつけるんだ!って」
総司は照れながら頭をかく。
その癖までも
あの人とまったく同じだった。
「沖田先生!!!」
春は総司に飛び付く。
「な!?ちょっ!?///」
「会いたかった。
会いたかった!!
1日だって、思わない日は
ありませんでした!」
春はポロポロと涙をこぼす。
男子ギャラリーがあぁ~。と
落胆の声をあげた。
「水無月!!何してる!?」
顧問の怒声がとび、
春は総司からパッと離れた。
「す、すいません!!」
頭を下げて
総司の顔を見上げる。
すると、総司は
苦笑いをして言った。
「えっ…と。
どこかでお会いしたこと
ありましたか??」
この総司は
総司であって
春の知っている
あの時代の総司ではなかった。
最初のコメントを投稿しよう!