時をこえて

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「沖田…総司?」 春はポカンとして聞き返す。 「あ!あぁ。この名前? 恥ずかしいんですよ~。 父が新撰組ファンなもんで。 名字が沖田なんだから 息子には 総司ってつけるんだ!って」 総司は照れながら頭をかく。 その癖までも あの人とまったく同じだった。 「沖田先生!!!」 春は総司に飛び付く。 「な!?ちょっ!?///」 「会いたかった。 会いたかった!! 1日だって、思わない日は ありませんでした!」 春はポロポロと涙をこぼす。 男子ギャラリーがあぁ~。と 落胆の声をあげた。 「水無月!!何してる!?」 顧問の怒声がとび、 春は総司からパッと離れた。 「す、すいません!!」 頭を下げて 総司の顔を見上げる。 すると、総司は 苦笑いをして言った。 「えっ…と。 どこかでお会いしたこと ありましたか??」 この総司は 総司であって 春の知っている あの時代の総司ではなかった。
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