家庭訪問

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「あ!もちろん 迷惑じゃなければ、ですよ?」 総司が春が困ってると とったのか気を使ってくれた。 「いや、あたしは全然 かまわないんですけど…。」 「けど?」 総司が小首をかしげる。 「父が凄く厳格な人なんです。 娘の彼氏となったら もしかしたら ひどい扱いするかも…」 「あぁ、そーゆーコトですか。 大丈夫ですよ。」 総司はまたもや さして気にも留めないように ケロリと即答した。 「何を根拠に!?」 「春みたいな子を育てる ご両親ですから。 むしろ会ってみたくて ワクワクなんです♪」 春は脱力する。 ポワーッとした笑顔の総司を見ると なんだか春も大丈夫そうな気が してくるから不思議だ。 「分かりました。 じゃぁ土曜日に。」 観念して、承諾した。 「やったぁ☆ 美味しいお饅頭 持っていきますね!」 総司が子供のようにはしゃぐ。 この人は無邪気なのか、 腹が座っているのか…。 春が呆気にとられていると ちょうど駅に着いたので そこで総司と別れた。
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