4574人が本棚に入れています
本棚に追加
/500ページ
「あ!もちろん
迷惑じゃなければ、ですよ?」
総司が春が困ってると
とったのか気を使ってくれた。
「いや、あたしは全然
かまわないんですけど…。」
「けど?」
総司が小首をかしげる。
「父が凄く厳格な人なんです。
娘の彼氏となったら
もしかしたら
ひどい扱いするかも…」
「あぁ、そーゆーコトですか。
大丈夫ですよ。」
総司はまたもや
さして気にも留めないように
ケロリと即答した。
「何を根拠に!?」
「春みたいな子を育てる
ご両親ですから。
むしろ会ってみたくて
ワクワクなんです♪」
春は脱力する。
ポワーッとした笑顔の総司を見ると
なんだか春も大丈夫そうな気が
してくるから不思議だ。
「分かりました。
じゃぁ土曜日に。」
観念して、承諾した。
「やったぁ☆
美味しいお饅頭
持っていきますね!」
総司が子供のようにはしゃぐ。
この人は無邪気なのか、
腹が座っているのか…。
春が呆気にとられていると
ちょうど駅に着いたので
そこで総司と別れた。
最初のコメントを投稿しよう!