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その日の夜。
「それじゃぁ~っ
春の記憶全快を祝して!」
総司の部屋で冬馬が
腰に手をあてて陽気に叫ぶ。
「「「かんぱーい!!!」」」
美姫、土方、3人組、
それから春と総司が集うと
広めの総司の部屋もさすがに
窮屈げになった。
「って、なんか総司
テンション低くない?」
冬馬は缶ビールをあおりながら
総司の傍に腰をおろす。
「こんなありがたい
お祝いの席を開いてもらって
気分が暗くなるわけ
ないじゃないですか……。」
「いやいやいや!暗っ!!」
都がすかさず突っ込む。
「春と2人っきりに
なりたかったんだろ。」
壁にもたれていた土方が
事も無げに言った。
総司の肩がピクリと揺れる。
お酒に強い筈の春の顔は
サッと赤く染まった。
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