家庭訪問

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「あれ?部屋片付けました?」 部屋に入るなり、分かっていて 総司が意地悪を言う。 「総司が来るって言うから 昨日掃除したんです!!」 春は総司を睨みながら 何気なくベッドに腰かけた。 「総司も隣座って下さい。 床に座るのもなんですから。」 春は立ったままの総司も ベッドに座るように促す。 すると総司が赤くなった。 (い、いきなりベッド!?) 総司はゴクリと喉を鳴らした。 ※いつもの如く 春は何も考えておりません。 「??どうぞ?」 春がキョトンと首をかしげる。 (う!!駄目ですよ。 下にはご両親がいるんですから! 耐えるんです!総司!!) 総司は自分自身を戒めると ギシギシとぎこちなく 春の隣に腰かけた。 「なんか、変な感じ…。」 春がクスリと微笑んだ。 「へ!? なんか私可笑しいですか?」 動揺を見抜かれたのかと 総司は焦る。 「いえ、総司が あたしの部屋にいるっていうのが 不思議な感じ。 でもなんか感動です♪」 そう言って春がニコリと微笑む。 「あ、うん。そうですね…。」 (我慢我慢我慢我慢!!) 総司は必死で欲望を抑える。
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