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さて、ホテルの部屋に戻り
お土産を広げたり
パンフレットを眺めながら
今日の事を話していたが…
「総司、お風呂お先にどうぞ?」
という春の遠慮がちな一言で
2人とも再びドキドキし始めた。
「しゅ、春、先良いですよ」
「いいですよ!やっぱり
先生が先じゃないと!」
「先生…?“総司”でしょ!?
てゆーかココはやっぱり
女性が先ですよ!」
などと譲りあったあげく
先に春がシャワーを
浴びることになった。
洗面用具や下着を準備しながら
春は心拍数が異常に上がるのを
必死で押さえようとする。
(もぉ~。19にもなって
いつまでこんな
ドキドキしてんのよ!)
春の周り、つまり今ドキの
大学生の会話では
ヤッたヤらないなどの話しは
当たり前に出てくる。
珍しいことでも何でもない。
しかし総司も
下心こそあるが
それは純粋に春のことを
思っているからである。
だからいざ自分達が
“そーゆーコト”を
するのかと考えると
結局は2人とも緊張しまくりで
ウブなのだった。
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