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「ん…。」
総司が目を覚ます。
深い眠りではなかったので
春の気配を感じたのだろう。
「春!?」
目の前に春の顔があり
総司は慌てて飛び起きた。
「す、すいません。
驚かせちゃいましたか!?」
春はオロオロと立ち上がる。
「え!いえ…。
あ!私寝てしまってたんですね」
「あ、はい。あんまりにも
気持ち良さそうに寝てたので
つい起こしそびれて…」
春は寝顔に見とれていたことは
恥ずかしいので
はしょって総司に伝えた。
(うわぁ~。私はバカですか!?
こんな大事なときに
眠りこけるなんて!!)
浴衣姿の春を見て
総司は段々頭が周り始める。
「ごめんなさい!
すぐ私もシャワー浴びますね!」
慌てて荷物をあさり
洗面所に駆け込む。
「ゆっくりで良いですからね~」
春は布団の跡をつけて
焦っている総司を見て
思わず笑いながら声をかけた。
(ふふっ。剣に関すること以外は
結構おっちょこちょいだよね。)
春はそんな総司のことを
年上にも関わらず
可愛いと思ってしまった。
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