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シャワーの音が聞こえ始め
春は総司が
寝ていた方のベッドに横になった
まだかすかに温もりが残っていて
総司が生きているコトを感じる。
春はホッとすると同時に
急に自分も眠気に襲われた。
(あぁー。寝ちゃだめだよぅ)
うつらうつらとそんなコトを
思うがまぶたが閉まっていく。
「おや。」
総司が風呂から上がると
春はベッドで丸くなり
寝てしまっていた。
「似た者同士ですねぇ」
クスッと笑いながら
総司は荷物をおいて
春も寝転ぶベッドに腰かける。
「んん…。」
春が目をつぶったまま
何か言っている。
(寝言ですか…)
総司は可笑しくなって
もっと聞いてみようと
春の口元に耳を近づけた。
「そ…じ。そぅじ…」
「!!!///」
(私、の夢…??)
総司は赤くなり
春の顔を見つめる。
春はうっすらと微笑んでいた。
たまらなく愛しくなる。
気づくと総司は
春の唇に自分の唇を
ソッと落としていた。
春の前髪を優しくかき分け
おでこにもキスを落とし、
自分も春の隣に横になる。
「大好きですよ。春。」
静かな部屋に
幸せそうな総司の声が響いた。
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