過去は過去でも

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痛いなぁ、と総司が呟きながら 土方の話しに耳を貸す。 「ずるい! あたしにも教えて下さいよ!」 春が駆け寄ろうとすると 「あなたって人はぁぁ~」 話しが終わったらしく 内容を聞いた総司が 顔を真っ赤にして震え始めた。 (わ。珍しい。 総司が怒ってる!? どんな理由だったんだろ?) 「ねぇ、副長あたしにも…」 春は土方の服をチョイチョイと引っ張る 「お前には言えねぇ! 顔見れただけで良いから オレぁもう帰るぜ。 これ、連絡先だ!! 総司、すまなかったな!」 土方はメールアドレスと 電話番号が書かれたメモを投げて バタバタと部屋を出ていく。 「副長!!まだお話が!」 春は追おうとして ドアノブを掴んだが その手を総司に握られた。 「今度またゆっくり お話しましょう 連絡先も分かったんですから。」 「でも~…」 春はウズウズと足踏みする。 (せっかく会えたのになぁ) 春はシュンと肩を落とした。 「でも副長大好きな総司が 追わないなんておかしい… やっぱりさっきの 内緒話が原因ですね!?」 総司は目を丸くしながら頭をかく 「まいったなぁ…。 あなたするどすぎですよ。」
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