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「……眠いわ」
一つ、溜め息をついて、彼女は顔を片手で覆う。
「しょーがねぇって、使命? ってやつだよ」
それを鼻で笑いながら、彼は彼女に視線を泳がす。
「……けどよぉ……やっぱ眠いわ……。奴らも時間を考えろって感じだよな」
彼は、彼女から視線を離すと、自分の前方に視線を戻す。
「ほら、お客さんが待ってますよ、お嬢サマ」
「何バカ言ってんのよっ! 行くわよっ!!」
「……へい、へい……冗談が通じないお嬢サマだね~」
先に飛翔した彼女の後を追い、彼も飛翔する。
「あぁ~あ、明日も寝坊だな」
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