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「ヒーローぉ~、なんでお前はヒーローなんだ?」
「お前という存在が生まれた時から俺はヒーローだったんだよ、きっと」
なんかヒーローがカッコイイぞ。だてにイケメンやってないな。
悪いと思ったら謝ればいいか……そうだな、そうだよな。
まずは謝ることから始めよう。そこから何がいけなかったか海に言って貰うなり考えたりすればいいや。
「ありがとなヒーロー」
「お礼なら来々軒の特盛チャーシューメンでいいぞ」
「うーん、考えとく」
「ケチケチすると海に嫌われるぞ~」
ヒーローの不吉な言葉を背に、俺は教室を飛び出した。
海はきっと、あそこに居る……そんな気がする。
それか家か。
とりあえず、走らずにはいられない。
何かあると走ってるな、俺。
そういう星の下に生まれたんかなぁ。
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