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「海ちゃ~ん!」
「美希~!」
海が後ろから走って来た誰かと抱き合った。
噂の美希ちゃんとやらか?
海は女の子でも大きいから、おそらく美希ちゃんであろう女の子はすっぽり隠れてしまった。
あの頭の位置だと海の胸が顔に……っていかんいかん。
「今年は一緒のクラスだね!」
「うん!美希が一緒なんて私も嬉しいよ~!」
再び抱き合う二人。
ちょっと妬けちゃうよ?
あんまし放っておかれたらさ。
「美希ちゃん久しぶり」
「あっ、ヒロくん久しぶりだね」
「ヒーローも知り合いなんだよな?」
「あぁ、中学が一緒なんだよ、高校で会うのはかなり久しぶり」
美希ちゃんはちょっと恥ずかしそうに俺の前に来た。
小柄な体格にメガネをかけていて、腰まで伸びたさらりとした黒い髪……
凄い良い子そうなオーラがある。
さすが海の友達だ。
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