16821人が本棚に入れています
本棚に追加
「隣になっちゃったね」
「海ちゃんが横の方が良かった?」
「んっ、まぁね……」
「ふふふ、仲良いんだね」
美希ちゃんはクスクス笑って俺を見た。
独特な空気だな、何を考えてるのかわからないタイプだ。
「ねぇ、どっちが先に好きになったの?」
「変な事聞くな、はっきりとはわからないけど、海が先じゃないか?」
「へぇ~!海ちゃんが先なんだ、驚きだね」
「なんで驚きなんだ?」
「それはここではちょっと言えないかな」
「そっか……」
そうだった、今はHRの最中だった。
やたらマッチョな担任がなんか言ってる。
絶対体育の先生だな。
このジャージの着こなしで数学を教えてたら、驚きどころではない。
ストレートが来ると思っていたら、横からフックが来たみたいな感じになる。
結局驚くな。
最初のコメントを投稿しよう!