春 ~様々な出会い~

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そして下校する時間になった。つまり放課後だ。 それにしても、このクラスはぱっと見ただけでもかなり個性的な奴等が多いな。 あの坊主の醤油顔は野球部だろう。やたら体つき良いけど、マッチョ部じゃないと思う。 そもそも、マッチョ部なんか存在するのかどうかだけどね。 んっ、なんか視線を感じる。 俺が後ろを見てみると、教室のドアから変な奴が見ていた。 「よぉ……誰だっけ?」 「おい!いつからそんな子になったんだ!そんな風に育てた覚えはないぞっ!」 お前みたいな奴に育てられた覚えはミクロも無いね。 あえて口に出してツッコマない俺。んでもって本当に名前がわからない。 「悪い悪い、許せ野口」 「野口なんかじゃねー!真野だこの野郎!野しか合ってねぇ」 今のセリフで野を四回は言ったな。 こんな奴居たなぁ……
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