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さて、この返事がない……ただの屍は放っておいて、帰るとしよう。
ってな訳で荷物をまとめる俺。
別に教科書を持って帰る訳じゃないから、実は何もしないんだけどね。
鞄を出して肩に掛けるだけだ。
すると、今まで気配を消していた子が俺に一言。
「一緒に帰れないかなぁ?」
「うっ……えっ、別にいいけど」
うわぁ!と驚くのをぐっと堪えた俺。勲章ものだ。
とっくに帰ったと思ってたよ美希ちゃん……
という事でなんかよくわからないけど、美希ちゃんと帰る事になった。
今日知り合ったばかりだから、沈黙が俺達を包む。
「なんで俺と帰ろうだなんて思ったんだ?」
「興味があるんだよ。藍沢くんにね」
美希ちゃんはそう言って微笑んだ。
ドキッとなんかしないからな?
ちょっと危なかったのは内緒だ。
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