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家に入ると見えない圧力が俺を襲う。
「母さん……?」
「あんたみたいなバカ息子は死ぬしかないみたいね」
母さんは包丁という名のエクスカリバーをキラリと光らせて、俺に突き付けた。
殺・ら・れ・る……!!
「落ち着け母さん、どういう事か説明してくれ」
「それはこっちのセリフよ!海ちゃんという可愛い彼女が居ながら別の女の子と並んで帰るなんて……死んでおしまいっ!」
「待てー!ちゃんと説明するから、携帯の説明書並みに詳しく説明するから、包丁を向けるな!」
誤解で死ぬなんてたまったもんじゃない。
ここは一階だけど、ごかいだ。
……まぁ悪ふざけは置いておいて、本題だ。
このままだと確実に母さんに殺られる。
「いいわ、一度だけチャンスをあげる」
こうして俺の命を賭けた弁解が始まった。
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