582人が本棚に入れています
本棚に追加
僕の一番大事な人へ
届くはずの無い手紙を僕は君に届くと信じて書いています
これでちょうど100通目になります。
きっとあなたは、書きすぎだよ読めないよ。と笑ってくれているでしょう
100通も書いているのに君に伝えたいことがまだまだあるのは不思議です。
最初は書くことがすぐなくなってしまうだろうな、なんて思ってたんだけどそんなことは無いみたいです
あなたと過ごすはずだった時間を僕は今一人で過ごしています
もしかしたら、傍で一緒に過ごしてくれてるのかな? 見守ってくれてるのかな?
なんて思って僕は旅行に出かけました。もしかしたら一緒に来てくれてたかな?
もし君が傍にいてくれてるならば、一緒に同じ景色を見れるな~とか思いながら、僕は夏祭りと花火を見に行きました。
一泊二日で行こう思い宿をとりました。
その時に、君の名前を書いたけれども女将さんは何も言わずに受理してくれました。
その時女将さんが
「2名様ですね?」
と言ってくれたとき、そのやさしさと気遣いが嬉しくて涙を目にためながら
「はい……」
と答えました。
だって君はきっとそこに居てくれてるだろう?
僕は太鼓の音ときっと君と見るはずだった景色を眺めながら
「綺麗だね」
と呟くけれど、ごめんな、君の声は聞こえなかったよ……
次の日の朝宿を出るときに女将さんに
「また二人できてください」
って言われて僕は
「また二人でこさせてもらいます」
と涙を堪えながら笑顔で返したよ。
その時頬に君の雫が落ちたような気がしたんだ、僕は君のだと信じるよ?
また旅行に行こうと思ってるんだ。
その時も……また来てくれるよね?
100通も最後に書かれて、もう見飽きてるかもしれないけれど……
僕は君との永遠と言う名の恋があること、今でも信じていますから。
あっちで浮気しないでくださいよ?
なんて言ったら叩かれるなきっと。
それではまた手紙を書きます
あなたに永遠の恋を誓ったものより
最初のコメントを投稿しよう!