12月某聖夜にて

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  ―――電気が煌々と家具を照らし出す室内、五人の死神はちょうど先程の配置と同じようにちゃぶ台を囲んでいた。 川;゚ -゚)「くそっ!まさか降臨の儀式を邪魔されるとは……予定外だ!!」 (´・ω・`)「まあ深夜にあれだけ騒げばお隣さんも流石に怒るよね」 ( ´∀`)「あははは、年甲斐なんてあったもんじゃありませんねえこれじゃあ」  _ ( ゚∀゚)「つーかあれぐらいでキレんじゃ心狭すぎじゃねーか?どうせ他人に注意しておいて自分は彼女とギシアンだろ」 (;^ω^)「いやあれは怒るっていうより怯えてましたお……」 数分前、これ以上ないまでのテンションで叫び続けていた五人の動きを止めたのは、インターホンの爽やかなメロディだった。 モナーが扉を開けると、その出で立ちを見た隣人は文句どころか小さく悲鳴さえあげていた。 まあだが、それも当然のことだと思う。深夜に大の大人五人が揃って黒装束を纏い、蝋燭を両手に暗い部屋の中を叫び回っていたのだから。 川;゚ -゚)「このままではサタンも困っているに違いない!『あれ?さっき呼んでた?あれ?なに?空耳?おっかしーなー』みたいになってるぞ絶対!」  _ ( ゚∀゚)「もう諦めろよクー。どうせ向こうじゃサタンも彼女とギシアンだ」 川 ゚ -゚)「やめろ!今それを言っては我々もクリスマスの魔力に取り憑かれるぞ!!」 (´・ω・`)「まあもういいじゃん。ケーキとか食べようよケーキ。甘いもの食べたいよー」 川 ゚ -゚)「駄目だ!それでは丸っきりクリスマスパーチーとやらではないか!断じて許さん!!」 (;^ω^)「クーさん僕もお腹空きましたお……僕達なんだかんだ仕事終わってからなんにも食べてないですお」 ( ´∀`)「出前でも取りますか?えーとこの前貰ったチラシがどこかに……ああ、あった。フライドチキンが今割引を」 川 ゚ -゚)「いかん騙されるなモナー!!それはクリスマスパックという名の手抜き料理だ!!冷めた鶏肉を詰め込んでニヤニヤ札束を手にする奴らの策に乗るつもりか!!」 バシッと、凄まじい勢いでモナーの手からチラシを奪い取ったクーは息つく間もなくそれを細切れに裂いた。 残ったのは、静寂。蛍光灯の白い光が、彼らの黒服に光沢を作っていた。 川 ゚ -゚)「…………すまん、つい……ノリで……」    
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