~1章~

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「っ!!…はぁ…はっ…っ…」 電気が消えた暗闇の部屋の中で 布団を押し退けてベッドの上で起き上がると 額から首周り、腰の辺りまで汗が流れていた。 なんなんだ… 毎日毎日。同じ夢ばかりだ この夢を初めて見たときは 全然、誰だか知らないあの姿も 霞んでしか見えなかったのに 最近はハッキリ絵が良く見えるようになって… それに、最初聞こえなかった不思議な叫びも 日に日に聞き取れるようになって― あの人は誰?あの声は誰のモノ? 自分の声…? 何でこんなことを夢で叫んでるの…? ウチ、何も知らないはずなのに…!! _
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