~1章~

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その後、通学路の住宅地をゆっくり歩きながら… こっそり拝借した鏡を片手に取り 夕焼けの染まる空に上げて見上げていた はは…なんかいつの間にか持ってきちゃった。 ちょっとぐらい大丈夫よね~♪ って いや、大丈夫じゃねぇだろ つか…これって無断借用じゃね? 窃盗罪?え…ちょ… あ~なんか重大なことに気づいた。 ヤバいことやらかしちゃったかも。 だいたい、こんな鏡持って 何しようとしてたんだっけ…? 早く家に帰って私服に着替えてから また学校に行って返そ…。 ―家に戻ってから第二ボタン開放状態でシャツは着たまま スカートから紺のジーンズに替えて なんだか男っぽいような服で鏡を片手に再び外へ出た。 沈みかけている夕日は街を紅く染めていた 道を駆け抜け売店が並ぶ通りの横断歩道で 信号が赤になり、足を止める あ~急がなきゃ学校閉まるーっ! 焦りながらも冷静も保ち自分を抑えて 青に変わるときを待つ
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