第十九章~ディレードスチール~

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私はダストシュートの扉を開け、下をのぞき込む。 下にはゴミ袋が山積みにされていた。 薄暗くて分かりづらいが、ゴミ袋の見える位置から察するに自分たちがいるのはどうやら二階のようだ。 これなら飛び降りても着地さえうまく行けば怪我はせずに済むだろう。 「みんな聞いてくれ。このダストシュートを使って脱出しよう」 私はそう提案してみた。
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